アキレス腱周囲炎

アキレス腱周囲炎は運動や日常生活で歩く機会の多い方にでる症状です。

アキレス腱は腓腹筋と呼ばれるふくらはぎの筋肉が抹消で腱になったもので、この腓腹筋の過度のストレスや疲労が主な原因になります。

 

原因について

過度の使用

ランニングやジャンプなど、アキレス腱に負担がかかる動作を繰り返すことが原因となります。特に、急激なトレーニング量の増加や運動の強度を上げると、アキレス腱に過度なストレスがかかり、炎症を引き起こすことがあります。

 

不適切な履き物

クッション性が不足している靴やヒールが高い靴を履くことで、アキレス腱に負担がかかります。また、サポートが不十分な靴を履くことで足のアライメントが崩れ、アキレス腱にストレスが集中します。

 

足の構造的問題

扁平足やハイアーチなどの足の構造的な問題があると、歩行や運動時にアキレス腱に異常な負荷がかかります。この負荷が長期間続くと、アキレス腱周囲炎が発生するリスクが高まります。一方の脚がもう一方よりも長い場合、アキレス腱に偏った負担がかかることがあります。

 

加齢

加齢に伴うアキレス腱の柔軟性や弾力性の低下も原因の一つです。年齢を重ねると、アキレス腱の組織が硬くなり、負荷に対する耐性が低下します。これにより、日常の運動でも炎症が起きやすくなります。修復能力も減少するため、中高年に多く見られます。

一部の研究では、男性よりも女性がアキレス腱周囲炎を発症しやすい傾向が示されていますが、これはホルモンや生活習慣など複数の要因が絡んでいる可能性があります。

 

急激な動作

準備運動が不十分なまま急激な動作を行うと、アキレス腱に過度の負担がかかります。特に、スポーツを行う際に適切なウォームアップを怠ると、アキレス腱周囲炎のリスクが高まります。他にも、アキレス腱をサポートするふくらはぎの筋肉が弱いと、腱に過度な負担がかかります。他の筋肉とのバランスが崩れることで、アキレス腱に不自然な負荷がかかることがあります。

 

不適切なトレーニング

運動やトレーニングの方法が不適切である場合も、アキレス腱周囲炎の原因となります。例えば、ランニングフォームが悪いと、アキレス腱に過度のストレスがかかります。またクッション性やサポート性の低い靴を履くと、アキレス腱に過度なストレスがかかります。

 

症状について

主な症状