捻挫
捻挫は日常生活でさまざまな場面で発生することがあります。捻挫の原因について詳しく見ていきましょう。
捻挫の発生メカニズム
靭帯の損傷
関節を安定させる役割を持つ靭帯が、関節の異常な動きによって過度に引き伸ばされたり、部分的あるいは完全に断裂することで捻挫が発生します。靭帯が損傷すると、関節の安定性が失われ、痛みや腫れが生じます。
関節の異常な動き
捻挫は、関節が通常の可動範囲を超えて曲がったり捻じれたりした場合に発生します。これにより、靭帯が無理に引っ張られて損傷します。足首の場合、足が内側または外側に強くねじれることがよく見られます。
原因について
スポーツ活動や運動中
スポーツ活動中は、動作が速く、急な方向転換やジャンプ、ランディングが必要になるため、関節に強い負荷がかかりやすくなります。特に以下の状況で捻挫が発生しやすいです。
コンタクトスポーツ
サッカー、バスケットボール、ラグビーなどでプレーヤー同士がぶつかり合ったり、急激な方向転換を行うことが多いため、足首や膝の捻挫がよく見られます。
ラケットスポーツ
テニスやバドミントンなどのスポーツで突然の方向転換やストップ&ゴーの動きで、足首や手首が過度に捻られることがあります。
陸上競技など
陸上競技やジャンプ系スポーツでは着地する時の不安定な姿勢やバランスの崩れが原因で、足首や膝の捻挫が起こることがあります。
日常の活動
不安定な地面での活動
不意に足を捻ってしまうことがあります。特に足首の捻挫が起こりやすい、不安定な地面や階段を歩くときや足元が見えにくい場所での歩行時に注意が必要です。
階段の昇降や段差でつまづくなどのアクシデントによって、足が不安定な位置に置かれることで関節が異常な動きをし、捻挫が起こすこともあります。屋外だけではなく、家庭内での転倒や家具つまづくなどにも注意が必要です。
不適切な履物や装備
クッション性やサポートのない靴を履くことで、足首が不安定になり、捻挫のリスクが高まります。特にヒールが高い靴やサイズの合わない靴を履くと、足がねじれやすくなります。また、スポーツ時に適切なサポートを提供しない靴やギアは、関節に負担をかけ、捻挫のリスクを増大させます。
筋力と柔軟性の不足
関節を支える筋肉が十分に発達していないと、急な動きや衝撃に対応できず、靭帯に負担がかかり捻挫を引き起こします。さらに靭帯や筋肉の柔軟性が不足していると、関節が異常な動きをした際に損傷を受けやすくなります。
体力やバランスの低下
疲労が溜まると集中力の低下し反応速度が遅くなり、足が捻じれるなどの動作に対応しづらくなります。また疲労によって筋力やバランスが低下し、足首や手首の安定性が失われやすくなります。
年齢を重ねることでバランス能力が低下し、関節が不安定になりやすく、特に高齢者は転倒に伴って捻挫を起こしやすくなります。
環境要因
雨や雪、氷などで路面が滑りやすいと、足を滑らせて捻挫を引き起こすリスクが高まります。他にも夜間や暗い場所での活動は、足元が見えづらくなり、不安定な地面に気づかずに捻挫することがあります。
捻挫のリスク
既往の捻挫歴
以前に捻挫をしたことがある人は、その関節が弱くなっており、再び捻挫をするリスクが高まります。適切なリハビリテーションが行われていない場合、靭帯の強度や関節の安定性が十分に回復しないことがあります。
運動不足や過度の運動
長期間運動をしていなかった人が急に運動を始めたり、準備運動をせずに激しい運動を行った場合、関節が過負荷を受けて捻挫しやすくなります。
運動不足は筋力の低下を引き起こし、関節の保護機能が弱まる一方で、過度の運動やトレーニングは疲労を蓄積させ、捻挫のリスクを増大させます。
症状について
捻挫の主な症状について詳しく見ていきましょう。
痛み
捻挫直後に激しい痛みを感じることが多く、関節を動かそうとすると痛みが増すのが特徴です。足首の捻挫では歩行が困難になることもあります。また損傷した靭帯や周辺の軟部組織を触ると、痛みが強くなることがあります。これは、靭帯や筋肉が損傷しているためです。
捻挫の直後は鋭い痛みがあり、その後数時間から数日間にわたって鈍い痛みが続くことがあります。重度の捻挫では、痛みが長期間持続する場合もあります。
腫れや熱感
捻挫後すぐに患部が腫れることが多く、靭帯が損傷することで血液や組織液が流出し、腫れが生じます。軽度の捻挫では腫れが局所的に限られますが、重度の場合は関節全体や周囲の広範囲にわたって腫れることがあります。また腫れは捻挫直後から徐々に進行し、数時間後に最もひどくなることが多いです。
腫れた部分が熱を帯び、触ると暖かく感じることがあります。これは炎症反応の一部として現れるものです。
内出血
捻挫による靭帯や周囲の血管が損傷すると、内出血が起こり、患部が青紫色になります。通常、内出血は捻挫から数時間後に現れ、数日かけて広がることがあります。捻挫の進行に伴い、青あざは時間とともに青から紫、緑、黄色へと変色していき、回復過程の一部として現れます。
可動域の制限や不安定感
捻挫した関節は、痛みや腫れによって可動域が制限され、動かすのが困難になります。軽度の捻挫では多少の動きが可能ですが、重度の捻挫では関節をほとんど動かせないこともあります。さらに関節周囲の組織が損傷することで、強張り感や抵抗感が生じ、動きが鈍くなることがあります。
靭帯が損傷すると関節を安定させる機能が弱くなり、関節が不安定に感じることがあります。特に足首の捻挫では、歩行中に足がぐらつく感覚を覚えることがあります。不安定感が続く場合、関節が弱くなり再度捻挫を起こすリスクが高まります。
運動制限や筋力低下
捻挫後は関節の動きが制限されることがあります。特に負傷部位を動かすと痛みが増す場合があります。
捻挫の影響で関節を動かす筋肉が使用されなくなると、筋力が低下します。特に、長期間安静にしている場合や捻挫後のリハビリが不十分な場合に筋力低下が顕著に現れます。捻挫後、関節周囲の筋肉が過度に緊張し、痛みや疲労感を伴うことがあります。
しびれ
捻挫の際に周囲の神経が圧迫されたり損傷した場合、患部やその周辺でしびれや麻痺感を感じることがあります。また血行不良や腫れの影響で、患部が冷たく感じることがあります。
捻挫の重症度による症状の違い
捻挫は、靭帯の損傷の程度に応じて軽度、中等度、重度の3段階に分けられ、それぞれで症状が異なります。
軽度(グレード1)
靭帯が軽く伸びているか、微小な断裂がある程度です。関節を動かすと痛みを感じるが、日常の動作には大きな支障はありません。軽度の可動域制限があり、関節は比較的安定しています。
中等度(グレード2)
靭帯が部分的に損傷し、より大きな断裂が見られます。捻挫直後から激しい痛みがあり、腫れや内出血も見られることがあります。
関節を動かすのが難しく、歩行や日常動作が困難になることがあります。靭帯の損傷によっては関節が不安定になり、ぐらつく感じがあります。
重度(グレード3)
靭帯が完全に断裂し、関節が不安定になる状態です。非常に強い痛みと腫れがあり、患部に大きな内出血や青あざが形成されます。
関節をほとんど動かせなくなり、歩行や関節の使用がほぼ不可能になります。関節が完全に不安定で、関節がぐらぐらする感じが強く感じられます。
捻挫の症状に対する注意点
症状が改善しない場合
通常、捻挫は数日から数週間で症状が改善しますが、痛みや腫れが長期間続く場合、靭帯の損傷が治りにくい状態や他の合併症がある可能性があります。
繰り返し捻挫をする場合
頻繁に捻挫を繰り返す場合、靭帯や関節の安定性が著しく低下している可能性があり、適切な治療やリハビリが必要です。また、筋力強化やバランス訓練を行うことで、捻挫の再発を防ぐことができます。
捻挫の症状は、痛み、腫れ、内出血、可動域の制限、関節の不安定感などが主なものです。症状の重さは、靭帯の損傷の程度に応じて異なり、軽度の捻挫では数日で回復することが多いですが、重度の捻挫では長期的な治療やリハビリが必要です。
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