猫背矯正

猫背になる仕組み

姿勢の悪さ

猫背になる理由の一つに、姿勢の悪さがあります。椅子に浅く座っている、座っている時に片脚を組むくせがあるなどの姿勢は日常生活の癖で起こることが多いです。
長時間のデスクワークやスマートフォンの使用などで、前かがみの姿勢を取り続けることが多くなり、背中の筋肉が緊張してしまいます。この緊張が続くと、背筋を伸ばすのが難しくなり、猫背になりやすくなります。ソファや椅子の背もたれに寄りかかるように深く座ると、背中が丸まって猫背になることがあります。

 

筋力低下

また、背中や腹部の筋肉が弱くなることも猫背の原因です。背中の筋肉や腹筋が弱いと、正しい姿勢を維持できず、猫背になりやすくなります。肩周りの筋肉が緊張すると、肩が前に巻き込みやすくなり、猫背に繋がります。。特に、デスクワークが多い現代社会では、運動不足による筋力低下が猫背の一因となっています。

 

骨格

骨格の問題も猫背の原因の一つです。体型や骨格の影響で、猫背になりやすい人もいます。生まれつき背骨のカーブが強い人や、成長過程で骨格に問題が生じた人は、猫背になりやすいです。また、年齢を重ねることで筋力や柔軟性が低下し、姿勢を維持するのが難しくなります。加齢による骨密度の低下や椎間板の変性も影響します。

 

猫背が進行すると、胸郭という肺を覆っている肋骨のスペースが圧迫され、肋骨自体の動きが悪くなります。息を吸うときには肋骨が動くことによって、この胸郭のスペースを広げて肺の膨らみやすい状態をつくります。
しかし、肋骨の動きが悪くなると呼吸が浅くなり、血中の酸素が不足して健康と美容の更なるマイナスにつながる可能性があります。

 

生活習慣

現代の生活習慣も猫背を助長します。長時間の座り仕事やテレビの視聴、スマートフォンの使用などで、正しい姿勢を保つ機会が減少し、猫背が定着してしまうことがあります。また、長時間の立ち仕事や運動後の疲労が蓄積すると、無意識に姿勢が崩れ、猫背になりやすくなります。

さらに高いヒールやサンダルなど、足元が不安定になる靴を履くことで、身体全体のバランスが崩れ猫背になることがあります。窮屈な服を着ることで動きが制限され、自然と猫背の姿勢になりやすいです。

 

子供のころに猫背の姿勢でいることが多かった場合、大人になってもその姿勢が身についてしまうことがあります。現代ではスマートフォンやパソコンを見る機会が多く、目が疲れることで、無意識に近くのものを見るために前かがみになることがあります。

 

脊柱起立筋が弱ったり、頭が前傾していると背骨が頭を支えられなくなり、次第に猫背になっていきます。

 

猫背姿勢がもたらす症状

猫背姿勢により筋肉に過度な負担がかかることで、様々な症状が現れます。

 

身体への負担

猫背姿勢になると、肩と背中まわりの筋肉の血流が滞ってしまい、頭痛が起こりやすくなります。猫背になることで肩周りの筋肉が緊張しやすくなり、血流が悪化することで肩こりを引き起こします。姿勢が悪いと体の重心がズレ、バランスが取りにくくなります。歩行時の体重移動が不自然になり、膝や足首に余計な負担がかかることで、転倒のリスクを高めることがあります。また、猫背が原因で運動効率が低下すると疲労しやすく、慢性的な倦怠感の原因にもなります。

他にも、目の周辺に血行不良が発生してしまうと眼精疲労が発生しやすくなります。猫背により骨盤にゆがみが生じると、慢性的な腰痛を引き起こすことがあります。

 

猫背になると胸が圧迫され、肺の膨張が制限されるため、深い呼吸がしにくくなります。呼吸が浅くなることで、身体に十分な酸素が供給されず、疲れやすくなることがあります。また、猫背姿勢が続くと、内臓が圧迫され、消化機能が低下することがあります。腹部の圧迫が影響し、腸の働きが悪くなることで便秘を引き起こすことがあります。

 

生活の質の低下

不良姿勢を長く続けることによって、交感神経が優位に働き自律神経のバランスが崩れてしまうことがあります。交感神経が優位となっている状態が続くことで、不眠症状や感覚が過敏になるなどの症状が起こりやすくなります。
その他にも、猫背になると全身の健康上の悪影響だけではなく、 スタイルの崩れなど、見た目にも影響します。猫背による身体的不快感が、ストレスや不安を引き起こし、気分にも影響を及ぼすことがあります。
いつまでもきれいでありたい女性にとっては、猫背は天敵かもしれません。

 

当院の治療法

 

猫背矯正・姿勢矯正の必要性について