オスグッド・シュラッター病
原因について
オスグッド・シュラッター病は膝のお皿の下の骨『脛骨粗面(けいこつそめん)』が隆起し、腫れたり痛みが生じる、スポーツをしている成長期の子供に起こりやすい疾患です。
成長期の子供がサッカーやバレーボールのようなボールを蹴ったり、跳躍したりする動作が多いスポーツをすることにより発症します。
大腿四頭筋は膝関節を伸展させる筋肉で膝蓋骨の上を通って、脛骨粗面に付着しています。スポーツ活動の中でボールを蹴ったり、ジャンプしたり、走ったりすることを繰り返すことによって脛骨粗面は大腿四頭筋によって繰り返し強く引っ張られることになります。
それによって脛骨粗面には成長軟骨が存在する成長期に脛骨粗面に過剰な負担がかかり、成長軟骨が剥離してしまうことがあります。すると脛骨粗面が徐々に突出して、疼痛や腫脹が生じます。痛みは動かすと強くなり、安静にすると和らぎます。まずはスポーツを控えて安静にすることで症状は抑えられます。
運動を控えたり安静にすることで、痛みが治まることが多いですが、その期間は6ヶ月かかることもあれば、1年、2年と長期になってしまうこともあります。どれくらい運動を休めば治るのか、スポーツに復帰できる時期に関しては明確な答えがなく、スポーツの種類や練習時間などによって個人差も出てきます。子どもにとっての半年や1年は、とても長い期間です。ですので、適切な治療や指導を受けることをお勧めします。
ひどくなると手術なども必要になってしまうため、早めの対応をしましょう。
症状について
オスグッド・シュラッター病の症状について詳しく見ていきましょう。
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膝の下部の痛み
- 特に膝蓋骨(ひざ蓋骨)の下部に痛みが集中します。鈍痛から鋭い痛みまで幅広く、特に運動時や活動中に痛みが強くなります。ランニング、ジャンプ、急激な方向転換などのスポーツ活動中に痛みが増すことが多いです。通常、片方の膝に症状が現れますが、活動量や負荷のかかり方によっては両膝に発症することもあります。
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活動時の痛み
- 運動後や運動中に痛みが増すことがあります。また膝周辺がこわばり、動かしにくく感じたり、膝周りの筋肉や腱に疲労感を感じることがあります。症状が進行すると、安静時でも痛みを感じることがあります。特に朝起きた時や長時間座った後に痛みやこわばりを感じることがあります。
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膝の腫れや炎症
- 膝蓋骨の下部に軽度の腫れや炎症が見られることがあります。脛骨粗面(膝のすぐ下の脛骨の突出部分)周辺に腫れが生じることがあります。これは炎症や微細な損傷による体液の蓄積が原因です。 腫れた部分を触れると痛みや圧痛を感じることがあります。特に、脛骨粗面を押すと痛みが増す傾向があります。
他にも、脛骨粗面が明らかに盛り上がって見えることがあります。これは骨の成長プレートに負荷がかかることで生じる骨棘(こつきょく)の形成が原因です。 脛骨粗面が硬く、しこりのように感じられることがあります。
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膝の可動域の制限
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- 膝を伸ばしたり曲げたりするときに不快感を感じることがあります。さらに痛みや腫れにより、膝の曲げ伸ばしが制限されることがあります。階段の昇降や座る動作など、日常生活の動作に支障をきたすことがあります。
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その他の症状
- 大腿四頭筋など、膝の前面の筋肉に緊張感を感じることがあります。また膝の痛みにより、歩行がぎこちなくなり、不自然な歩き方をすることがあります。痛みを避けるために、歩行時に体重を他の部分に移すことがあり、これが他の関節に負担をかける原因となることがあります。
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当院ではマッサージをすることによって緊張して硬くなった筋肉を緩め、さらに超音波治療器で深部の筋肉や腱を緩めることによって脛骨粗面への負担を減らしていきます。あとはテーピングを巻くことによって患部の負担を減らしていきます。
オスグッド・シュラッター病は成長期に起こる一過性の疾患のため、骨が成熟することによってほとんどの場合は治癒していきます。
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